たぶん、いまからお話しする点が、ホラー映画並みの、もっとも恐ろしい現実です。
わが国には、立法府という法律をつくる機関があります。衆参合わせて722人がいて、この人たちが法律をつくる人として、国民に雇われているのです。わたしたちも、そのために血税を払っています。ところが、国会議員は法律をほとんどつくっていません。
──それでは、誰がわが国の法律をつくっているのか?
図5‐2をご覧ください。2003年から2007年までの議員立法の数と割合です。
議員立法の比率は、議員立法 ÷(閣法+衆法+参法)で算出していますが、2003年の11・4%から徐々に上昇しつつあるとはいえ…
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