「領土神話」が日本人の思考を麻痺させている
日本がかかえる三つの領土問題はどうすれば解決するのか。

第二部 対談 領土問題を解決に導く発想と手がかり 保阪正康、東郷和彦

第四章 領土問題を考える前提

 領土問題の難しさ

保阪 ここまで東郷さんが執筆された歴史的な背景あるいは外交的な背景をもとに、日本の領土問題の過去及び現在を考察してきました。そこで浮かびあがってきた様々な点をもとに、この章では領土問題の未来はどうなるのか、どうしなければならないのかを考えていこうと思います。とくに東郷さんは今なおいろいろな国際間の動きに通じているし、情報分析にも秀でている。私が聞き役の形になりますが、その分析を披露してください。

東郷 第一部にも書きましたが、三つの領土問題はそれぞれ違う背景、違う性質を持っています。…

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