「非軍事兵器としてのフェイクニュース」を徹底解説
日本でも見られるネット世論操作はすでに「産業化」している――

おわりに

 本書を執筆しながら何度も、「なんでこの本を書いているんだろう?」と自問していました。私は小説家であって、ジャーナリストでも評論家でもありません。余技というにはかなり労力とリスクのある仕事でした。いつも答えは同じです。「他に誰もやっていないから」。

 フェイクニュースに関する本は増えましたが、どの本も世論操作までは踏み込んでいませんし、ハイブリッド戦に言及しているものはほとんどありません。本書に書いたようにハイブリッド戦はフェイクニュースを理解するために欠かせない前提となる概念です。同時に現在我々自身が置かれている新しい戦場そのものでもあります。

「他の誰かが書いてくれていればいいのに」と…

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