日米が頼った大和魂の日系人弁護士
激動の20世紀に「二つの祖国」を生き抜いた男は、「大和魂」と「アメリカンスピリッツ」の狭間で何を考え、どう行動したのか。「堤清二『最後の肉声』」(「文藝春秋」掲載)で2016年(第47回)大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞した筆者の受賞第一作の大型評伝!

第三章 アメリカで弁護士になる

■アメリカ陸軍に徴兵される

 帰国した村瀬二郎は一年間、ジョージ・ワシントン・ハイスクールに通い、一九四八年(昭和二十三年)、徴兵される。入隊したのはジョージア州フォート・ベニングにある第三歩兵師団だった。ここで村瀬は一年間の軍事訓練を受ける。

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