「自分もバッタに食べられたい」
『孤独なバッタが群れるとき』の著者(バッタ博士)が贈る科学冒険(就職)ノンフィクション!

6章 地雷の海を越えて

死の湖サッファ

 待ちに待ったバッタシーズンが到来した。大発生の兆しはまだないものの、少数のバッタの目撃情報が相次いでいた。大群に包まれたいなどと贅沢は言わない。野外でバッタを観察できるだけで幸せだ。ようやくミッションを再開し、全国を慌ただしく駆けずり回っていた。

 首都から100km離れた地点で、数は多くないが成虫がいるとの情報が入った。クリスマス目前で、ゲストハウスでゆっくり過ごすより砂漠で過ごすのもオツだと思い、現場にGPS頼みで緊急出動した。

 しばらく砂漠を走行していると、草木が生えていない、いかにも走りやすそうな地面が出現した。ところが、GPSの地図画面は湖の存在…

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