「自分もバッタに食べられたい」
『孤独なバッタが群れるとき』の著者(バッタ博士)が贈る科学冒険(就職)ノンフィクション!

3章 旅立ちを前に

 読者の皆さんは、著者はさぞかし足を踏み外しながら人生を歩んできたと思われているに違いない。否定はしないが、何ゆえこんな事態に陥ったかを知ることは、あなたのお子さんがアフリカにバッタを研究しに行きたい、と言い出すのを未然に防ぐためにも意義深いことだと思われる。アフリカに旅立つ前の著者がどんな半生を送ってきたのか、本章では紹介したい。

ファーブルを目指して

 幼少時代、私はかくれんぼで、鬼から隠れようと小走りするだけで息が切れる肥満児だった。足が遅いため、鬼ごっこでも、ひとたび鬼になると誰にもタッチできず、永遠に鬼役をやるハメになった。私が鬼になるとゲームが成立しないため、心優し…

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