「自分もバッタに食べられたい」
『孤独なバッタが群れるとき』の著者(バッタ博士)が贈る科学冒険(就職)ノンフィクション!

5章 聖地でのあがき

サハラに散りかける

 アフリカに来て、初めての年越しだ。持ってきた乾燥蕎麦を茹で、海老のてんぷらを作り、年越し蕎麦を堪能する。正月を祝うためにカップのおしるこも持ってきていた。日本人であることを忘れないように、祝い事には積極的に参加するようにしていた。年賀状は出しようがないので気楽な年越しだ。

 友人が結婚するため、幹事からサプライズ用のビデオレターを頼まれていた。せっかくなので異国情緒たっぷりの映像を送ろうと、研究所から一番近い砂丘で撮影会を行った。

 激しい砂吹雪の中、素顔を見せようとサングラスをとり、まぶしい中、目を細めて何度も撮り直し、ようやく撮影を終えた。そして、部屋…

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