五輪ボランティアと「やりがい搾取」
2020年7月、酷暑の東京。肥えるオリンピック貴族、搾取される学生たち

5章 なぜやりがい搾取が報道されないのか

「全国紙全紙が五輪スポンサー」の異常

 東京五輪がスポンサー集めの「一業種1社制度」を撤廃して同業種の企業が入り乱れる状況になっていることは前述したが、中でも全国紙5(朝日・毎日・読売・日経はオフィシャルスポンサー、産経はサポーター)がすべて協賛社となっているのは極めて異例、異様である。前述したロンドン大会の協賛社を見ても分かるとおり、報道関連企業は皆無である。

 スポンサーになるということは主催者と利益を共有する立場になるのだから、主催者の失敗や問題を監視しにくくなる。巨額の税金を投入して開催される五輪は厳しく監視されなければならないのに、スポンサーに…

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