一九七七年一月一七日から二〇二〇年三月五日までの四三年間で、全米では、一五一七人の男女が死刑場の露と消えた。執行数の多い順に見ていくと、テキサス州の五六九人、バージニア州の一一三人、オクラホマ州の一一二人、フロリダ州の九九人、モンタナ州の八九人、ジョージア州の七六人、アラバマ州の六七人と続く。見ての通り、テキサス州は桁外れで、特に南部と南東部の地域にかけて死刑が活発に行われていた。
アメリカでは、二八州で死刑が存置されており、二二州では廃止されている。過去五年間で死刑を行っているのは、テキサス州を始め一一州。一方で、死刑を廃止してはいないが、過去五年間で死刑を執行していない州も国内全域に広が…