「裁判記録」はオープンソース 究極の取材ツールだ
あのバブルはなぜ崩壊し、失われた時代を招いたのか。戦後最大のマネー敗戦となったバブルの検証のために、克明な記録を残そうと二人の新聞記者が挑んだ『バブル経済事件の深層』。著者の一人で朝日新聞編集委員の奥山俊宏に「バブルの実態」と彼の取材手法を聞いた。

取材の教科書となった「田中角栄研究全記録」

熊田 なるほど、検証の大切さが身に沁みます。奥山さんは仕事でも書籍にアプローチすることが多く、SlowNewsもその一つだとのこと。どのように活用されていますか。

奥山 これほどの書籍、特にノンフィクション作品の集積がネット上にあるということがまずうれしいです。さらに、ネットで読むことに違和感がないことにも驚きました。紙の本で読むことに慣れている私のような世代でも、オンラインの長文記事を読むのと同じような感覚で接することができます。しかも、書棚を探す手間ひまがかからない。

 SlowNewsに掲載されている大切な本を一つ挙げろと言われれば、立花隆さんの『田…

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