「世界初」のデータが解き明かす、水中動物の新事実
水生動物の生態は、直接観察できないため謎が多かった。だが、今や日本発のハイテク機器を動物に直接取り付ける手法によって、教科書を書き換えるような新発見が相次いでいる。

産卵のための省エネルギー

 では、ウミガメにとって、体温を外部水温よりも高くある程度一定に保つメリットとは何であろう。

 一般的には内温性の高い定温動物は、昼夜や季節の違いによる外界の温度変化とは独立して、一定の活動を続けることができる点において有利であると言われている。

 ウミガメは潜水する際に、水温の一時的低下を経験する。これに対して体温が一定に保たれるのはウミガメにとって嬉しいはずだ。潜るたびに体温が下がってしまっては、遊泳行動に差し障りがあるだろう。

 ウミガメが季節を通して一定の体温を保ち続けることができるかどうかは、まだわかっていないが、いま判明していることを紹介しておこう。

 オサガメという種類のウミガメは、甲羅…

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