衣笠、星野、江夏、村田兆治——珠玉の野球ノンフィクション9編
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タフな男であるはずだった。ちょっとぐらいの骨折なら、何もいわずにゲームに出ていくような男だった。そしていつものようにプレイして、けろりとしている男だった。“鉄人”にふさわしいエピソードをいくつも残していた。 その鉄人の、心の内側は、とてもナイーブで傷つきやすく、繊細だった。 それが見えたとき、人はこの鉄人を好きになるのだろう、と思われた。 (「バットマンに栄冠を――衣笠祥雄の最後のシーズン」より) 衣笠祥雄、星野仙一、根本陸夫、東尾修、荒木大輔、落合博満、田淵幸一、江夏豊。 昭和のレジェンドの素顔に迫る、山際淳司・プロ野球短編傑作選。
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