毎年100兆円、GDPの2割を占める「社会保障」の全体像を知る
制度の成り立ちから、我が国の問題点、改革の方向まで、「ミスター年金」と言われた元大物官僚が解説する格好の入門書。

第Ⅲ部
日本再生のために社会保障ができること

7章【目指すべき国家像】「将来不安」を払拭するために何をすべきか

 ここまでは、社会保障は社会の安定を基底から支えていること、マクロ経済や国家財政と密接な関係にあること、巨大化した今日の日本の社会保障は負担であると同時に経済成長のエンジンたり得ることなどを見てきました。その上で、歳出が歳入を大きく上回る状況が続いている、社会保障を含む我が国の財政はたいに瀕しており、これ以上次世代への借金の付け回しをすべきではないことを指摘しました。

 第部では、日本社会のために社会保障に何ができるか、社会保障はこの国の発展のためにどんな貢献ができるかについて考えます。

 社会のために社会保障に何ができるかを考える前に、その大前提として、私たちはいったいどのような社会を望んでい…

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