「南は獲る人、北は食べる人」
エビフライ,天ぷらなど,一人平均で年に七○匹.世界一のエビ消費国・日本は,その九割を輸入に頼っており,エビはいまや輸入食品の中でも首位の座にある.だが,一体どこでどのように獲られているのか.インドネシアでトロール船に乗り,台湾で養殖の実情を見るなど調査を重ねてきた著者が,日本とアジアとの知られざる関係を語る.

輸入食料品のトップに

 一九八六年、エビ輸入額はついに、あらゆる食料品を追い抜いてトップの座を占めた。日本貿易振興会(JETRO)が八七年四月に発表した数字では、エビ輸入額は一九・七億ドル(ロブスターを含む)、それ以前の一〇年間トップだったトウモロコシの輸入額を追い抜いたのである。

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