「南は獲る人、北は食べる人」
エビフライ,天ぷらなど,一人平均で年に七○匹.世界一のエビ消費国・日本は,その九割を輸入に頼っており,エビはいまや輸入食品の中でも首位の座にある.だが,一体どこでどのように獲られているのか.インドネシアでトロール船に乗り,台湾で養殖の実情を見るなど調査を重ねてきた著者が,日本とアジアとの知られざる関係を語る.

エビフライ・天ぷら・チリソース…

 もちろん私たちは、大小さまざまのエビを、さまざまな場で食べている。一三一人の学生たちの作文で、いちばん多く登場したエビ料理はエビフライ(三三名)、弁当に入ったエビフライとか冷凍エビフライと書いた学生も多い。つぎが天ぷら・天丼で一九名、第三位は寿司(一三名)、以下、カップラーメンのエビ、エビピラフ(いずれも五名)、このほかにえびせん、エビドリア、エビグラタン、刺身、ムニエル、チリソース炒め、コロッケ等々と続く。一五種類ほどのエビ料理、エビ商品が挙げられていた。

 なお、エビ商品として知れわたっている「えびせんべい」は、平安時代にはすでにつくられていたという。エビのすり身と小麦粉に卵と砂糖を入れ、…

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