医療現場で「非合理な意思決定」が行われるメカニズムとは
医療現場での「決められない」「先延ばし」はなぜ起こってしまうのか? 行動経済学を用いて理論的背景とその解決策を示す。

Aさん「臓器移植のニュースがあったけれど、臓器提供するって誰が決めているのかな。」

Bさん「運転免許証の裏のところに意思表示をする欄があって、そこに私は臓器提供に同意するってサインしていますよ。」

Aさん「そんな難しいことよく決められますね。私は自分がどうすべきかさえよくわからないです。」

Bさん「国によっては、意思表示カードに何にも書いていないと、臓器提供に同意しているとみなされるそうですよ。」

Aさん「そんな……。」

 あなたは臓器提供の意思表示をしていますか?

 この問いに「はい」と答える人は日本では少数派である。では、多数派は「意思を表示したくない」のかといえば、そうではない。何らかの理由によって…

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