ロシア・メディアが報じた「ウクライナによる車両爆破」は捏造なのでは
ロシアによるウクライナ侵攻が開始される直前の2022年2月22日。ウクライナ東部ドンバス地方、分離主義者が支配する地域の道路で、親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」の指揮官が乗った車が爆破されたとされる。ロシア・メディアはこれをウクライナによる攻撃であると報道し、侵攻の必要性を煽った。だが、現場の映像にはあきらかに不自然な点が多い。ベリングキャットの追跡調査と専門家による分析から見えてきた、この〝事件〟の真実とは?

ウクライナ侵攻の口実 車両爆破は「捏造」

べリングキャットが専門家と解明

ロシアのウクライナ侵攻が進行中の今となっては、真偽の疑わしい挑発行為や、やらせのような事件が開戦前に次々と報告されたことはもう忘れられているかもしれない。どれもウクライナ軍の関与をほのめかし、軍事侵略の必要性を煽り立てる意図があったようだった。たとえば、ウクライナ軍が国境を越えているところを撮影したという映像に、下水処理場の塩素消毒設備を爆破しようとするサボタージュ(妨害工作)グループの様子とされる映像など――どちらも実際にはそういうものは映っていなかった。

編集部注:この記事および記事中のリンク先には刺激の強いイメージが含ま…

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