太る大人に飢える子供――イギリスの壊滅的な食料事情
イギリスで食をめぐる状況が悪化の一途をたどっている。さしたる規制もないまま超加工食品が大量に流通したことで過去数十年で成人では肥満の割合が倍近くになった一方、十分な食料を与えられない子供の割合はヨーロッパでもトップレベルに達した。この背景には、伝統的に食を軽視する文化や、食と健康についてはあくまで国民の自己責任という立場を貫いてきた政府、各省庁が相互に矛盾する施策を繰り返してきた行政など、複雑な要因がからみあっている。抜本的な見直しが迫られるいま、イギリスの食料政策は新たな方向に舵を切れるのか?

ページ一覧