日本の死因究明は先進国で最低レベル これでは子どもを守れない
まさか、わが子の命が失われるとは。悲劇は突然やってくる。死因さえはっきりせず、時間ばかりが経過するケースも。「命を救えなかった理由は何か」「今からでも何かできることはないか」。世界一安全と言われる日本で、繰り返される子どもの事故や虐待、自殺。いま、子どもの死因を分析し、予防につなげるCDR=チャイルド・デス・レビューと呼ばれる取り組みが始まろうとしている。

12回 いじめに対応できない教師、後回しの自殺対策

 10代の死因で最も多いのは、自殺である。「まだ若いのに、なぜ自ら…」と大人たちは思う。それがわが子であれば、親の苦しみは文字で表現などできはしまい。子どもが死に至ったプロセスを検証し、予防につなげるチャイルド・デス・レビュー(CDR)は、自殺も対象にしている。「こんな苦しみはもう、誰にも味わってほしくない」という当事者たちの悲痛な思いは、CDRにどう生かせるのか。

 

母と娘、コンビニで駄菓子と花火を買った

 1998年の夏。関東地方の梅雨明けが8月にずれ込み、横浜では7月下旬になってもさほど気温の上がらない日が続いていた。

「コンビニにお菓子でも…

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