いまや「斜陽産業」暴力団の実態とは
怖くて誰も書けなかった、これが「暴力団の虚像と実像」! 新宿歌舞伎町の通称・ヤクザマンションに事務所を構え、西成の賭場に単独で潜り込み、ヒットマンの壮行会に列席…著者の日常はまるで“東映ヤクザ映画の世界”。警察が山口組の弱体化目的でナンバー2と3を逮捕した2010年の「頂上作戦」以降、組はますます潜行し正体が見えづらくなった。しかし「殺すぞ」などの脅迫にも怯まず15年、暴力団専門ライターとしてヤクザと寝食を共にしてきた経験がここに結実!

《第二章》 ヤクザ専門誌の世界

暴力団専門ライターへの第一歩

 暴力団取材をメシの種にしようと考えたのは不純な動機からだった。誰もが恐怖し、接触したくないだろう相手を取材対象にする人間は少ないはずだ、と計算したのだ。人気種目でオリンピックに出るのは困難だが、競技人口が少なければ可能性は高まる。読みはおおよそ当たった。トップランナーにはほど遠いがなんとか食える。

 遅筆という致命的欠陥があっても仕事がもらえたのは、素晴らしい文章が書けるからでもなく、魅力溢れる人間だからでもない。単に暴力団との接点を持っているからだ。ただ、暴力団との付き合いがこれほど面倒で、手間がかかり、心労の多い仕事とは思っていなか…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01