「農村たたみ」vs.「田園回帰」 日本の選択
地方消滅論が見逃しているものは何か

第Ⅳ章 
今、現場には何が必要か──政策と対策の新展開

1 補助金から交付金・補助人へ

地域づくりと政策支援の基本的方向

 今まで見てきたように、農山村における地域づくりは、困難な中でも進化し、前進しつつある。決して速いとは言えないスピードではあるが、確実に広がっている。だからこそ、地域づくりの現場においてその動きを支え、さらに広げていくための支援策が、現在ではますます重要となる。

 そして、その基本的方向は、地域づくりの本質的要素から導き出されるべきである。つまり、先に析出した「内発性」「総合性・多様性」「革新性」という側面に焦点を当て、さらにそれを促進するような取り組みが求められる。それぞれについて、少し具体的に論じてみたい。

 第一の「内発性」を考えれば、行政のかかわり方に根本的な再検討が必要となるだろう。なぜ…

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