「農村たたみ」vs.「田園回帰」 日本の選択
地方消滅論が見逃しているものは何か

3 地域づくりのフレームワーク

「ゼロ分のイチ運動」からの一般化

 前節で見た智頭町「ゼロ分のイチ運動」の体系性で最も核となる部分は、それに取り組む集落(振興協議会)が計画し、実践する以下の「三つの柱」の構成である。

① 住民自治の柱:自分達の手で、自分達の暮らしを築くことを目指した柱

② 地域経営の柱:地域の文化・資源を見直し、そこに付加価値をつけ、外の人々に認めてもらうことを目指した柱

③ 交流・情報の柱:地域出身の人々や都市・外国人との出会いの場づくりを行い地域内外の村おこしの情報を発信することを目指した柱

 先の21の智頭町内四集落の事例でも、この三つの柱には各地域の特性が良く表れていた。しかし同時に、その一般性は高く、他の地域においても地域条件による修…

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