ある女性が「原発が爆発したら避難はできないので、餓死を覚悟しています」と言った。
今年の6月、福井県若狭湾周辺の地域に住む女性たちがパソコンの画面越しに集まった。定期的に開催されている茶話会で、原発の問題などをシェアする場になっている。その中での話だ。
「餓死」は、夫を介護しているIさんの発言だった。要介護3の夫は、心臓や肺も弱く、避難所に無事にたどり着ける可能性は低い。食料が尽きることを想定してIさんは「餓死」と言ったのだ。
また、90代の両親を介護しているHさんも、避難ができ…