3・11から10年経っても、ほとんどが「机上の空論」
原発再稼働を決める条件にすらなっていない「原発避難計画」の実態。道路崩壊や段差、崖崩れ、津波被害や浸水被害による通行止め、さらには放射性物質の流れる風向きは――。原発のある町を訪ね歩き、実現可能な避難計画のありかたを検証する。

被ばく検査と避難、その両立は?

 令和元(2019)年度の「新潟県原子力防災訓練 スクリーニング・簡易除染訓練 時間測定結果」によると、新潟県方式(全員検査)では、マイクロバスと23名のスクリーニング、車両除染はせず、安定ヨウ素剤を配布という行程で、2557秒かかっている。つまり、マイクロバス1台で30分弱の時間を要する。除染をすると、さらに10分ほどかかる。国の検査方式(車検査・代表者のみ検査)では、当然、測定が少ないため、大型バスでも349秒だった。令和22020)年では、訓練終了後に時間測定係の現場職員が速報値として、「自家用車1台の平均は新潟方式で7分、国方式で4分でした」と教えてくれた(令和2年の正式な実施報…

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