3・11から10年経っても、ほとんどが「机上の空論」
原発再稼働を決める条件にすらなっていない「原発避難計画」の実態。道路崩壊や段差、崖崩れ、津波被害や浸水被害による通行止め、さらには放射性物質の流れる風向きは――。原発のある町を訪ね歩き、実現可能な避難計画のありかたを検証する。

避難行動要支援者と高齢化

 唐津市の危機管理防災課の担当者によれば、唐津市の人口は118791人、避難行動要支援者数は6108人。人口296人の小川島の避難行動要支援者は27人いる。それに対し、唐津市の行政職員数は、824人だ(20214月現在)。

 避難行動要支援者とは、「情報の入手や発信が困難な人(視聴覚に障害のある人、日本語がわからない人、知的障害のある人など)」「移動などに介助の必要な人(寝たきりの人、足が不自由な人、乳幼児)」「避難所などでの生活に特段の配慮が必要な人(慢性疾患のある人、妊産婦)」などが挙げられる(総務省消防庁HPより)。確実に、誰かが避難行動要支援者のところに行き、…

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