3・11から10年経っても、ほとんどが「机上の空論」
原発再稼働を決める条件にすらなっていない「原発避難計画」の実態。道路崩壊や段差、崖崩れ、津波被害や浸水被害による通行止め、さらには放射性物質の流れる風向きは――。原発のある町を訪ね歩き、実現可能な避難計画のありかたを検証する。

脆い地盤――尾根の国道に出るまでの懸念

 この半島での原発避難において、もう一つ懸念される難しさがある。避難するためには、国道197号に出なければならないのだが、国道197号は尾根に通っているため、海沿いに点在する集落から尾根まで登る必要がある。その道が険しいうえに細く、地盤も弱いのだ。

道路崩落による通行止め

 実際に、1本は道路崩落のため全面通行止めになっていた。2005年には、佐田岬半島の先端近くにある名取トンネルが地滑りによって通行止めになった。1955年の台風では崖崩れが起き、1998年には台風の影響で土石流も発生している。

 愛媛県のホームページには、伊方町の土砂災害(特別)警戒区域の指定…

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