どうして過疎の町は世界の憧れになったのか?
過疎の町が世界の憧れの的に!「どこに行っても同じ風景」にならないためにイタリアの小さな町が取り組んできたこと。

*地震の被災地の救済から生まれた新しい宿

 フリウリ地方で耳にしたアルベルゴ・ディフーゾのことが、どうしても気になった。

 日本各地の山村や離島に足を運ぶたびに、お年寄りが一人で暮らす一軒家や、空き家をたくさん目にした。風雨に晒され、そのまま朽ちるにまかせるのは惜しいような古民家もあった。ゆっくり泊まって、朝に夕に散歩でもできればどんなにいいか、と思う自然の豊かな村に限って、宿泊施設がない。

「何日か泊まれたら、蛍を見たり、山歩きしたり、いろいろ楽しめそうですがね」と打診してみても、空き家の持ち主が遠くに住んでいたり、おばあさんの一人暮らしだから農家民宿はとても無理、といった返事ばかりが返ってきた。

 そんな山村や離島の現状を考えると、アル…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01