どうして過疎の町は世界の憧れになったのか?
過疎の町が世界の憧れの的に!「どこに行っても同じ風景」にならないためにイタリアの小さな町が取り組んできたこと。

700ヘクタールの敷地

 フィレンツェから南東へ約50km、アレッツォから北西へ約20kmの地点、トスカーナ州のプラトマーニョ山の裾野に『イル・ボッロ』という農家民宿の点在するワイナリーがある。

 イタリアでは、農村に泊まって、澄んだ空気と地元の旬の料理を味わい、乗馬やトレッキングを楽しむ農家民宿、アグリトゥリズモがさかんである。

 中でもトスカーナ州は、2012年時点で、トレンティーノ・アルト・アディジェ州やウンブリア州に大きく差をつけ、最も農家民宿が多い。小さな農家が家族で経営する素朴な宿から、古城やワイナリーを抱えた規模の大きなものまで、内容も多様なら値段の幅も広い。

 そして、この『イル・ボッロ』は、モーダの帝王、…

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