どうして過疎の町は世界の憧れになったのか?
過疎の町が世界の憧れの的に!「どこに行っても同じ風景」にならないためにイタリアの小さな町が取り組んできたこと。

あとがき 場所のセンスを取り戻すための処方箋

 先日、里山の保全に力を注いでいる千賀裕太郎氏が、カナダの地理学者エドワード・レルフの『場所の現象学』(高野岳彦・阿部隆・石山美也子訳、ちくま学芸文庫)を読んでごらんと教えてくれた。

 邦訳は1999年だが、原本が書かれたのは1976年のことで、原題は「Place and Placelessness」という。その『場所の現象学』の中で、場の喪失である「没場所性」という造語を、レルフはこんなふうに説明する。

  「没場所性」とは、個性的な場所の無造作な破壊と場所の意義に対するセンスの欠如がもたらす規格化された景観の形成である。

  「没場所性」とは、どの場所も外見ばかりか雰囲気まで同じようになってしま…

この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています

01