こども食堂が急増している。朝日新聞(一六年七月一日)によれば、全国で三〇〇か所以上が確認されている。しかも、うち二八五か所はこの二年間の開設だというから、ちょっとしたブームと言ってよいだろう。
こども食堂のメリットは、なんといってもその「とっつきやすさ」にある。広がり続ける子どもの貧困に心を痛めている人は多い。「親の責任だ」と非難していれば子どもたちの状況が改善する、というわけでもない。少子化が進む中での貧困率増加は、日本の将来像にも影を落とす。教育は大事だ…
この作品では本文テキストのコピー機能を制限しています