コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

6回「感謝」では救われない医療現場

コロナウイルス感染拡大により最も直接的な影響を受けていると言える医療、介護の現場。自身も感染リスクに晒され、激務が続き心身ともに疲弊する日々。しかし賃金は変わらないどころか、経営悪化からボーナス不支給を決める病院も現れた。患者を受け入れる病院はいまだ約2割にすぎない。長年積み重なってきた日本の医療制度の「代償」を今まさに支払っているのは最前線で戦う人々であり、その多くは女性である。

医療従事者への差別

 コロナウイルス感染拡大により、医療、介護の現場が逼迫ひっぱくしていることが連日報じられている。コロナウイルス第1波が世界を襲い、人々がステイホームを強いられる中、最前線で働く医師や看護師たちに感謝の気持ちを伝えようという動…

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