コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

13回 高齢おひとりさま女性の貧困

高齢単身(おひとりさま)女性の約2人に1人が貧困であることを知っているだろうか。その多くは夫が稼ぎ、妻は専業主婦として家庭を守るという「男性稼ぎ主モデル」を中心につくられた税・社会保障制度の枠外に置かれたことにより、低年金などの不利を背負っている。コロナ禍、ステイホームが呼びかけられる中でも、経済的事情から働かざるを得ない高齢単身女性も少なくない。医療・介護の文脈で報道されることはあるものの、SNSなどのコミュニケーション手段を持つことが少ない高齢者の声が聞かれる機会は減っている。どのような思いでコロナ禍の日々を暮らし、働いているのか耳を傾けてみた。

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