コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

12回 増える女性の自殺と氷河期世代の困難

収入がないと家庭に居づらくなるような空気

 2020年夏以降、自殺者数が増加している。警察庁の自殺統計によれば、1月~6月までの自殺者数は前年と比較して減少していたが、7月から4ヶ月連続で増加。中でも女性の増加率は顕著で10月には91%増と前年同月比でほぼ2倍になった。また若年層の自殺率も高く、2020年の小学生~高校生までの自殺者数は過去最多となり、特に女子高校生の自殺率が前年度比1.75倍と非常に高くなっている。

 かつて日本人の自殺者数は交通事故死亡者数を超える状態が続いていた。しかし、自殺対策基本法など、政府による積極的な対策もあり、2010年か…

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