コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

2回 シングルマザーを襲う困難

コロナ禍が日常生活に及ぼす影響の大きさを私たちに最初に突き付けた、一斉休校。今や当然となった働く母親たちが苦境に陥る中、ひとりで子どもを育てるシングルマザーへの負担はとりわけ大きなものとなった。子どもは預けられず、仕事を失うわけにもいかず、自身も感染を防がねばならない――。子どもとのささやかな暮らしを維持するためにもがき続ける彼女たちを追う。

すべては一斉休校から始まった

 コロナ禍において、働く女性たちに最初にして最大のインパクトを与えたのが、20203月の一斉休校であっただろう。2020227日木曜夕方、安倍晋三首相(当時)は、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためとして、32日から小中高校、特別支援学校の全国一律…

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