コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

閉店、失業を経て収入は3分の2

 あけみさん(36歳)も、コロナウイルスの影響により仕事を失ったシングルマザーだ。

 小3、小4と年子の男の子を育てるあけみさんは、週5日、調理師としてレストランで働いてきた。ランチタイム中心に145時間ほどで収入は10万円に満たなかったが、児童扶養手当と養育費を合わせて何とかやりくりしてきたという。

「子どもが小さいうちはできるだけ一緒にいてあげたいという思いがあり、夕方には終わる仕事を選びました。4年ほど働いて慣れていたし、夏休みにはシフトを減らすなど、家庭の事情に配慮してもらえる、とても働きやすい職場だったのです。家計は常にギリギリで、清掃の仕事を単発でやったりしてしのいできましたが、子…

01