コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

5回 妻でも母でもない女性の居場所はどこに

人間には心を安らげ、生活を営むための「居場所」が必要だ。しかし、今暮らしている家が必ずしもそのような場所になりえない人がいる。とりあえず住む家はあるが同居する家族からの肉体的・精神的な攻撃は止まず、コロナ禍で衝突が増える。そのような女性を救うコミュニティの奮闘を追いかけるとともに、現状ではなぜ支援の枠組みから零れ落ちてしまう人がいるのか、法制度の問題点を炙り出す。

最後の砦、民間シェルター

 東京・国立でDV被害者のためのシェルターや居場所づくりを行っているNPO法人「くにたち夢ファームJikka(以下Jikka)」には、20204月以降、全国からの相談が引きも切らない状態だ。むしろ緊急事態宣言が解除された20年夏以降…

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