コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

4回 ステイホームできない女性たち

コロナ禍で一気に浸透したライフスタイルである「ステイホーム」。テレビやSNS等が「おうち時間」の過ごし方で埋め尽くされる一方、DVや虐待などさまざまな事情ゆえに安心して在宅できない人たちがいる。そして、その多くは女性であり、中には自傷行為などに追い込まれる少女たちもいた。

家族・世帯を基準にした価値観、政策からはこぼれ落ちてしまう女性たちが直面する現実とやり場のない思いとは。

DV夫の在宅勤務が決まり、発作的に家を出た

 3度目の緊急事態宣言が東京都でも発出されたが、約1年前の3月下旬ごろ、コロナウイルス感染拡大にともない、盛んに使われるようになったのが“ステイホーム”という言葉である。外出を控え、家で過ごすことが要請されたが、DVや家族と…

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