コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

8回 生活を支えるエッセンシャルワーカーの受難

 essential(必要不可欠な)+worker(労働者)を合わせた言葉「エッセンシャルワーカー」。

 ロックダウンに近い状況になる中、食べ物に困ることも、買い物に困ることも、ゴミ出しに困ることもなく、日常生活を送ることができたのは、感染リスクと隣合わせの中でも懸命に働くエッセンシャルワーカーの存在があったからだ。ただ、社会を支える存在であるにもかかわらず、低賃金、非正規雇用で、女性が占める割合が高く、その立場はあまりにも弱い。

社会に「なくてならない」のは誰だ?

 コロナ第1波が日本を襲い、外出自粛にともなう休業や在宅勤務を命じる企業が増える中、突如使われ始めたのが「エッセンシャルワーカー」という言葉だ。英語でessential…

01