コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

増大するストレスとメンタル疾患

 佐和子さんの献身的な働きぶりを知るにつれ、コロナウイルス感染拡大下での厳しい医療現場において、看護師や医療従事者の責任感と使命感によって、患者の命が繋ぎ止められているのだということを痛感する。男性看護師が少しずつ増えてきたものの、看護師や医療従事者に占める女性の割合は今も非常に高い。女性が経済的に自立できる数少ない仕事であることから、佐和子さんのように看護師を目指すシングルマザーもいる。コロナ禍という想定外の事態だったとはいえ、身につけた能力を発揮できる環境がなければ、仕事を続けることは困難になってしまう。

 20207月初め、コロナ患者を最前線で受け入れてきた東京女子医大病院に勤める看護師

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