コロナショックの影に潜む、格差の点と線
ステイホームの影響で世界中の女性たちが暴力被害に晒されていることを“シャドーパンデミック”と呼ぶ。だが、暴力のみならず、解雇、貧困、ケア負担増、自殺率急増など女性に集中する“パンデミック”は他にも多くある。表面化しにくい、女性たちの“シャドーパンデミック”。「コロナ禍において女性に何が起こっているのか?」「その背景に何があるのか?」。女性たちの声に耳を傾けながら考えていく。

負のループを繰り返して

 コロナ禍でほとんど人に会わず、ステイホームを続けるうちに精神的不調を来たしたという話をたびたび耳にする。特に一人暮らしの人、無職の人などは孤立しがちである場合が少なくない。

 美和子さん(41歳)もその一人だ。コロナ禍直前まで年金事務所の契約職員として働いていたが、20203月に契約が切れた。すぐに次の仕事を探すつもりでいたものの、緊急事態宣言下で外出すらままならない。

「慌てても仕方がないので失業保険と正社員時代に貯めた貯金で過ごそうと決めました。でもそのことがかえって不調を招いてしまったのかもしれません」

 人に会ったり、出歩いたりできる期間ならば自由な時間を楽しめたの…

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