民主主義のアップデート
民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が下手だと言われる。だから日本では二大政党制もなにもかもが機能しない、民度が低い国だと言われる。けれども、かわりに日本人は「空気を読む」ことに長けている。そして情報技術の扱いにも長けている。それならば、わたしたちは、もはや、自分たちに向かない熟議の理想を追い求めるのをやめて、むしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据えるような新しい民主主義を構想したほうがいいのではないか──哲学者・東浩紀が情報技術を実装した新しい民主主義、政治の道を提示する。
SlowNewsオリジナル
これまで中学、高校、大学生など若い人が取り組む科学研究を紹介してきた「13歳からのサイエンス」。第9回は、科学界の第一線で活躍する研究者とともに科学する心の育て方について考える。1人目は、2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所の梶田隆章教授に聞いた。SlowNewsオリジナル人気連載。
司法の頂点で何が起きている?
なぜ、最高裁の違憲判決は、こうも少ないのだろうか。果たして最高裁は、「伝家の宝刀」である違憲審査権を適切に行使してきたのか? 憲法に対する最高裁の「姿勢」を浮き彫りにするとともに、歴代の最高裁長官の事績を追うことによって、違憲判決の歴史を舞台にあげる異色の司法ノンフィクション。ここ数日のさまざまな最高裁判決に注目が集まっている今こそ、司法の頂点にじっくり目を向けたい。
Photo/Getty Images